まちかど雛めぐり
人形の東久歴史館。
撮影禁止なので資料画像。→


人形の町岩槻へお雛様を見に行きました。
ひなめぐりマップをもらって散策しながら、人形を鑑賞したり歴史を学んだりするというなかなか興味深い趣向なのだった。

まずは駅前の人形の東宝(とうぎょく)総本店と人形の博物館へ。
普通に売られている現代のお雛様を鑑賞。初節句を迎える赤ちゃんを連れたご家族も多数。なんというか老舗の人形店でお雛様を買い求める方々と丁寧に説明しながら優雅な物腰で接客する店員さんの醸し出す上品な雰囲気ね。
ショッピングモールのお雛様売り場とはまた違った落ち着いた時間が流れておりました。

博物館では岩槻の歴史や職人さんがお雛様を作り上げる製法などが学べ、古いお雛様が展示してある。人形のお顔やお着物など手作業で仕上げれば一体数十万もするというのに納得。

まちかど雛めぐり、というだけあってお店の店先や古い商家などにお雛様が飾られている。つるし飾りだけ所狭しと飾られているところもあり、お雛様だけでなく古いものが展示されている民俗館も。
駅前の公共施設にはコレクションとして蒐集したという小さなお雛様がたくさん展示されていてこれも興味深かった。

その中でもものすごいインパクトで夢にまで出てきそうだったのは人形の東久歴史館。
店舗の隣にある歴史館、ドアを開けて入ってもお店の人も他のお客さんもいない。
こういうところで流れている静かなBGMもなく私の足音だけがコツンコツンと反響。
一階には天井まであるショーケースに所狭しとお人形の小道具類など展示。急な階段を上った2階すぐには人形の生首が多数。いやこれも作成工程の説明なんだけども。

そしてあまり広くない空間にこれまたぎっしりと人形たちが。それも三方向膝上の高さから天井まで!
正面にはザンバラ髪の岩槻裃雛、向かって左手には歴史ある古いお雛様、右手にはあの髪伸びる系のオカッパ市松人形。
他に人もいなくて私だけが人形たちの中心に。なんかものすごい磁場が渦巻いてるようでよく見たら目が動いてそうで。
一体一体どこからどうやって集められたものなのか、さまざまな思いがこめられて今ここにいるようで。
人形は古くはひとがたと呼ばれ、人の病気や災厄をうつしたもの、と学んだばかりなのでよけい何かがこもっているようで正視できず。
どうぞ成仏してくださいまし。

コメント

ありす
2015年3月2日6:25

お雛様を見るのはたのしいですよね。春が来る一つの手続きみたいで。でも、その怖い歴史館は私もきっと無理だなあ。私、顔の付いてるものは何でも喋る気がして仕方ないんですよ。

磯野コンブ
2015年3月4日8:57

ありすさま
怖い歴史館、近いのに行ったことのない人がほとんどなのでとてもいい話のタネになってます。
でもなんかなあーあのあと右肩が凝るんだよね。一体くらい連れて帰ってきたのかなあ?ううーなむなむ。

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索