「アルジャーノンに花束を」
2015年6月14日 日常 コメント (2)私の中で山Pの株がグーンと上がった一作。
最終回ラストのサクちゃんのはにかんだような笑顔に気持ちがほっこりあったかくなってうるっときたよ。
たいとうのともだち、とまたいっしょに働けて良かったよね、サクちゃん。
原作、そして以前のユースケサンタマリア版のアルジャーノンのイメージがあったので、とにかくいろいろと心配だった山Pアルジャーノン。
演技力で言ったら仲間の窪田正孝くんのほうがサクちゃん役だろ?と思ってた。山Pどうなの?って。
でも良かった!
おりこうになりたいです!と言ってたサクちゃんも超天才の白鳥咲人もどっちも良かった。
サクちゃんはとってかわいくて見ていて微笑ましく、咲人はクールでカッコよくて美しかった。
そしてこのお話で一番重要なおりこうになりつつある咲人の描写。
知能だけ高まって人間性が追いつかない場面、エゴや葛藤、憎しみや孤独などなどの人間のエグい部分がむきだしになる場面、はじめはママに対してのようだったハルカへの気持ちがおりこうになるにつれて愛に変わっていく場面。
原作の言葉を借りれば「知性は人との絆にくさびを打ち込む」周囲の人々との葛藤の場面。
そしてアルジャーノンの死と咲人の知能の退行。
毎回毎回、ベットミドラーのテーマ曲「ローズ」や象徴的なバッハの旋律やチェンバロの響きに彩られて、どこまでも切なかった。ううー。
「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。」
原作のこの最後の一文をどう生かすのか?と思ってたらそう来たか!
アルジャーノンのお墓には、以前咲人がアルジャーノンとともに埋めた人工的に作り出された青い薔薇が咲いていた。
はい。すぐ調べましたよ。青い薔薇の花言葉。それは「奇跡」「神の祝福」。そうなんだね。
「誰かを救うためにこの知能を使わなければ私とアルジャーノンの存在は無意味になってしまう」との咲人の言葉。
原作にはないお金持ちのお嬢さんの病気を救うエピソードを入れることによって、咲人とアルジャーノンはたとえ退行したとしても奇跡を成し遂げ神より祝福を受けたことが印象付けられる。
そしてもうひとつ原作と違って重要な役割を果たす咲人のおとうさん。
幼いサクちゃんに繰り返し「お前はあいきょうがある」と言い笑顔でいることの大切さを教える。
そしてまた後輩(サクたちの花屋の社長さん)を助けるために腎臓をあげて結果自分が死にいたってしまう。
社長さんがワケありの社員たちに「そんなふうに人を助けないではいられない人に出会うと心にタネをまかれちまうんだよ」という場面があった。
サクのおとうさんは「タネまく人」。
ついでにいうとおとうさん役のいしだ壱成は同じく野島脚本「聖者の行進」で知的障害者の役を演じて強く記憶に残っている。
♪愛は花 命の花 君はその種子(たね)
「ローズ」は英語で歌われてるけどこんな訳が書いてあった。
タネは蒔かれ命の花を咲かせる。命の花というのはすなわち愛。
最後に咲人が蜂須賀先生へいう言葉。
「知能が低い人間が乱暴で高い人間が穏やかなわけではない。愛に満たされた人は人を傷つけない。世界が穏やかになるには知能や知性ではなく愛」。
これは以前、学会での薬によって知能を高めることの効能の説明で「世界が知能が高い人々で満たされれば野蛮な行いがなくなり穏やかな世界になる」といったことへ対する言葉。
もうーこうしてお話を振り返るといくつもの伏線が丁寧にはってあるじゃないの!
ほんとうにいいドラマだったよ。もう終わりなんて残念。
以前のユースケサンタマリアと菅野美穂版のドラマ、原作が良かったので全話撮っておいたのがあったはず。
と、早速探して出てきたビデオテープ。
またあの感動を!とワクワクしながら再生しようとしたら。
ない!ビデオデッキ。・・・時代はブルーレイでそういえばずっと前に本体は処分したのだったよ。
がっくり。
最終回ラストのサクちゃんのはにかんだような笑顔に気持ちがほっこりあったかくなってうるっときたよ。
たいとうのともだち、とまたいっしょに働けて良かったよね、サクちゃん。
原作、そして以前のユースケサンタマリア版のアルジャーノンのイメージがあったので、とにかくいろいろと心配だった山Pアルジャーノン。
演技力で言ったら仲間の窪田正孝くんのほうがサクちゃん役だろ?と思ってた。山Pどうなの?って。
でも良かった!
おりこうになりたいです!と言ってたサクちゃんも超天才の白鳥咲人もどっちも良かった。
サクちゃんはとってかわいくて見ていて微笑ましく、咲人はクールでカッコよくて美しかった。
そしてこのお話で一番重要なおりこうになりつつある咲人の描写。
知能だけ高まって人間性が追いつかない場面、エゴや葛藤、憎しみや孤独などなどの人間のエグい部分がむきだしになる場面、はじめはママに対してのようだったハルカへの気持ちがおりこうになるにつれて愛に変わっていく場面。
原作の言葉を借りれば「知性は人との絆にくさびを打ち込む」周囲の人々との葛藤の場面。
そしてアルジャーノンの死と咲人の知能の退行。
毎回毎回、ベットミドラーのテーマ曲「ローズ」や象徴的なバッハの旋律やチェンバロの響きに彩られて、どこまでも切なかった。ううー。
「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。」
原作のこの最後の一文をどう生かすのか?と思ってたらそう来たか!
アルジャーノンのお墓には、以前咲人がアルジャーノンとともに埋めた人工的に作り出された青い薔薇が咲いていた。
はい。すぐ調べましたよ。青い薔薇の花言葉。それは「奇跡」「神の祝福」。そうなんだね。
「誰かを救うためにこの知能を使わなければ私とアルジャーノンの存在は無意味になってしまう」との咲人の言葉。
原作にはないお金持ちのお嬢さんの病気を救うエピソードを入れることによって、咲人とアルジャーノンはたとえ退行したとしても奇跡を成し遂げ神より祝福を受けたことが印象付けられる。
そしてもうひとつ原作と違って重要な役割を果たす咲人のおとうさん。
幼いサクちゃんに繰り返し「お前はあいきょうがある」と言い笑顔でいることの大切さを教える。
そしてまた後輩(サクたちの花屋の社長さん)を助けるために腎臓をあげて結果自分が死にいたってしまう。
社長さんがワケありの社員たちに「そんなふうに人を助けないではいられない人に出会うと心にタネをまかれちまうんだよ」という場面があった。
サクのおとうさんは「タネまく人」。
ついでにいうとおとうさん役のいしだ壱成は同じく野島脚本「聖者の行進」で知的障害者の役を演じて強く記憶に残っている。
♪愛は花 命の花 君はその種子(たね)
「ローズ」は英語で歌われてるけどこんな訳が書いてあった。
タネは蒔かれ命の花を咲かせる。命の花というのはすなわち愛。
最後に咲人が蜂須賀先生へいう言葉。
「知能が低い人間が乱暴で高い人間が穏やかなわけではない。愛に満たされた人は人を傷つけない。世界が穏やかになるには知能や知性ではなく愛」。
これは以前、学会での薬によって知能を高めることの効能の説明で「世界が知能が高い人々で満たされれば野蛮な行いがなくなり穏やかな世界になる」といったことへ対する言葉。
もうーこうしてお話を振り返るといくつもの伏線が丁寧にはってあるじゃないの!
ほんとうにいいドラマだったよ。もう終わりなんて残念。
以前のユースケサンタマリアと菅野美穂版のドラマ、原作が良かったので全話撮っておいたのがあったはず。
と、早速探して出てきたビデオテープ。
またあの感動を!とワクワクしながら再生しようとしたら。
ない!ビデオデッキ。・・・時代はブルーレイでそういえばずっと前に本体は処分したのだったよ。
がっくり。
コメント
あのお墓にまいた種が最後に青いバラの花を咲かせてて、それがいかにも人工的で。
天才咲人が消えてなくなっても、それは決して終わりじゃない。
サクちゃんには対等のともだちが戻ってきてくれて支えてくれて、これから先も笑顔で生きていけそうな終わり方で安心しました。
コメント遅れました。全話録画してあるのがなんかもったいなくて消せない。山Pがんばったよねえ。
この前初回から3話まで見直してサクちゃんがほんとにかわいくて愛されるキャラに描かれていていいドラマだったなあとあらためて思いました。