日曜の夜中。男たちが寝静まったあとに録画してある「真田丸」「ゆとりですがなにか」を見るのがお楽しみ!

「ゆとり」最終回。なんかみんなが笑顔になったからまあいいかー的なありがちな最終回でちょっと肩すかし。
んんー?私の中では「重版出来!」とともに春ドラマのツートップだったはずなのに?

まりぶ(柳楽優弥)の出番が少なかった最終回は自分の中で盛り上がりに欠けたってことかな。
このドラマが引き締まったものになってたのはやっぱり柳楽優弥ですよ!
先週はまりぶと道上家の事情が描かれた神回。まりぶの涙に、父との殴り合いの末の歩み寄りに、そして居酒屋カウンターで焼き鳥を食べる屈託のない笑顔に、泣けたー!
どうみてもいかがわしいチンピラ風情のまりぶなのに、高校生時代の回想シーン。これがまた柳楽本人なのに髪型と表情でホント真面目な高校生でびっくり。
同じ人?と思うほど雰囲気違うってすごい!としか言いようがない。
「子供は親を選べないんだよ!名前も選べないんだよ!」確執のある父と子の和解というか歩み寄り。渾身の演技の柳楽優弥と吉田鋼太郎。

おや?これはもはや伝説となった朝ドラ「まれ」で「なーんでいい役者使ってるのにきっちり描かない⁉︎」とコブシを握ったポイント。あのときは柳楽優弥と小日向文世父子だったんだよ?いい場面が描けたはずなのに!と思ってたからクドカンありがとう!感激。見たかったのはこういうの。父子ガチバトルの果ての歩み寄り。

主人公たちはゆとり第一世代の29歳設定。仕事始めて7年目30歳目前っていろいろ考えて悩む年頃だよねえ。
まーちん(岡田将生)、やまじ(松坂桃李)、まりぶ(柳楽優弥)。あかねちゃん(安藤サクラ)。ああーいるよねーこんな若者。とか、ああわかるよーそれあるよねえ。とか。
自分たちの若い頃より豊かで選択の幅が広がった分悩みも多いんだな。
やまじ(松坂)の小学校教師、リアリティあるー!ダサい服装、生真面目で慎重な雰囲気、限りなく先生オーラを放ってて毎回笑えた。

後輩山岸(太賀)がレンタルおっさんに「パワハラキャラ卒業したいのにキャラが定まんねえしー」と相談してる場面。
確かに昔の自分たちの若いころと違って今は「キャラって設定して演じるもの」かもなあ、と時代を思う。
このメンバーの中での自分の立ち位置はこうだからこういうキャラかなあ?なんて。現代を生きる若者たちは仲間内でうまくやっていくことが至上命令だろうからうまくキャラ設定してそつなくこなしていく、そのへん大変だろうなあ、と。

なんとなくメデタシメデタシで終わっちゃったけどあかねちゃん(安藤サクラ)だいじょうぶか?
「7年間仕事のことしか考えてなくてそれ以外で満たされたことない」「結婚したら空っぽになっちゃうんじゃないか」って先週言ってたじゃん。
一度社会で認められた経験をしていると結婚して内助の功なんてちゃんちゃらおかしくって、となるのでは?
仕事バリバリできて栄転目前での寿退社。しかも夫のまーちんも「入社7年もとをとった」って退社しちゃうし。いきなり同居?職住近接?ええー?
まあ最終回で白無垢姿で貞子やるくらい「まーちんと結婚したいの!」だからいいんだろうなあ。掘り下げて描いたらもう1本ドラマ作んなきゃいけないし。ここんとこモヤっと。

最後の最後まで感動に心を揺さぶられた「重版出来!」。ラストまで全力疾走で終わったあとは爽快感!の「ヤバ妻」。
最終回はなんかモヤっと残念な「ゆとりですがなにか」。
3か月この3本楽しませてもらいました!

そして「真田丸」。北条が滅亡し伊達政宗が登場。
最後まで己を貫いた北条は滅びの道をゆき、伊達政宗は秀吉に媚びてずんだ餅で道を開く。
餅文化の伊達の民としては、伊達政宗といえばキリっとかっこいい「独眼竜政宗」渡辺謙。なので、今回の解釈は少し残念。
でも戦国の世だもん。長いものには巻かれろ、寄らば大樹の陰、なんだよね。(岩手は南部藩と伊達藩に分かれてました。私は伊達藩!仙台寄り)
狂気の秀吉が破滅に向かって突っ走っていくこれから。楽しみすぎる!

コメント

砂姫
2016年6月20日21:04

わー、なんか代弁してもらったみたいで(^^;。
ゆとり、最終回が何かやっつけ?ってぐらいに前回までのパワーが見えなかったのが残念でした。でも、「いける大学に行く」ことにしたまりぶが逞しくていいわー。いまさらまだ大学行くんだ(笑)とかも思ったけど、まあこれはこれで。
そして、毎回オープニングで「アンタの正義は一体なんだッ!?」って歌ってました(^^;。曲もドラマの雰囲気に合ってて、楽しかったですね~(^^)

磯野コンブ
2016年6月21日10:16

砂姫さま
♪あんたの正義はいったい何だ
♪あんたの正義に覚悟はあるのか
と聞くたびに人生の夕暮れを迎えつつある私も毎回背筋が伸びました!
ドラマに合っててかっこよかったですよね。
まりぶの奥さんのゆかちゃんが面白くてツボだったんですが、ドラマ終了後に日本の女優さんって知ってびっくり!!
ええー?中国の方かと思ってた!柳楽優弥とともにまたぜひ見たい役者さんです。

ポピー
2016年6月22日14:21

「重版出来!」って「ヤバ妻」と同時間帯だったから視聴率出なかったんだよね。最後までよかったよね~ 週刊バイブスが店頭に並んでいたら読んでみたい。 
で、「ヤバ妻」の方は見てなかったんだけどタイムシフトで最後の2回だけ見まして、うん、これは脚本と構成がヤバい。ああいう終わり方って爽快ですね。

「真田丸」で印象的だったのが北条氏政を必死に説得する家康たちの姿。
やっぱり東国でしのぎを削った強敵同士の連帯感というものが「秀吉の世は長くない。ここは生き延びるべきだ」って言わせたんだよね。
面白いドラマはいつか終わるから余計に面白いのかもね。

磯野コンブ
2016年6月22日20:57

ポピーさま
大河がひさびさおもしろくてまだまだ年末まで続くと思うと楽しみ!
北条を説得に行ったとき、上杉が「みんなまげを切って」と北条に言うと真田父が「え?マジで?」みたいな表情をしてウケた!ちょいちょい笑える場面あるよね。

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