今回の息子の強姦致傷の件での高畑淳子の会見。夜中になってからユーチューブで見た。
女優として母としての高畑淳子の苦労話は知っていたので、胸中思うとこちらまで苦しくなる思い。

バラエティはあまり見ないので、母と息子のバラエティ共演はちゃんとは見ていない。
でもちらちら映るテレビやネット情報で、反抗期だった息子もこんなに成長して仲良し親子になったんだな、良かったなと思って見ていた。

バラエティでの高畑裕太はよく知らないけど、俳優の高畑裕太はこれから楽しみ、と思ってた。
「まれ」でのイガグリ頭の純朴でまっすぐな洋一郎。「あの花の名前を僕達はまだ知らない。」でのおおらかで友達思いのぽっぽ。「武道館」でのスーツ姿がまだ板につかない新人マネージャー。「仰げば尊し」での狂気に満ちた陣内先輩。「おとこめし」でのアキバ系オタク米倉くん。
見るたび髪型服装演技違うので「あれ?これも高畑裕太?」と驚かされ、役の振れ幅が大きい怪演俳優になりそうだ、と楽しみだった。おかあさんにそっくりな表情も親近感を抱かせた。

会見での高畑淳子はすごいと思う。ひとつひとつの質問に理路整然と涙をこらえて答える。
成人した息子のことなのだから、と私なら気持ち的にはバッサリだけれど芸能人ではそうもいかないだろうな。今回のように相手のあることで、さらに最悪のタイミングで周囲にかけた多大なる迷惑を思うとよけいに。

でも、私はコレいらなかったと思うよ。
「ずっとおかあさんだからね、と声かけした」。
はあ?なにそれ?少なくとも私はその言葉を聞いてそれまでの気持ちがスッとさめた。謝罪会見なのだから今ここで言うべきことじゃないでしょう?
やったことを思えば、周囲に及ぼした影響を考えればバン!と突き放すくらいじゃないとダメでしょう?
あの言葉を聞いたとたん、これはこれでひとつのお芝居???とさえ思った。

「もし娘が被害者の立場だったら、と置き換えて客観的に見るようにしている」。
「親として、息子を守るとかそういうことではないけれど親でいるということが最後の最後にくると思っている」。
こうも言っているので、計算されたお芝居ではなく思わず母としての愛があふれ出てしまった、ってことだろうけれどね。

息子という存在は母にとって理解できない面も多くて、私なども25になる息子に「は?」「なんなの?」と心で思うことも多い。
そして「危うい」。そんなのうちだってそうだ。
もしこれで息子が犯罪でも起こせば「ああやっぱり」なんて思うにちがいない。
でも成人した息子に何を言ったところでこちらの言葉は届いてないし、なんとかなるならとっくになんとかなってるんだろう。もう「何を言ってもムダ」って域に達してる。
すでにこちらの守備範囲にいないものに対して責任とれって言われても、って感じ?
そう思うからこそ、高畑淳子の「親でいるということが最後の最後にくる」という言葉は「親としての覚悟」を思い知らされるようで胸に響く。

でも、イヤだよなー。仲良し母子ならともかく。
相手に対して周囲に対してももちろんだけど、自分に対しての仕打ちに「この裏切り者!!こんなに苦労してがんばってきたのにあんたのせいで!!」って思うのでは。・・・え?違う?親子関係にもよるかー。

コメント

三代目店主
2016年8月27日18:18

強姦致傷って、本当に凶悪事件ですよね。
コメントする必要のないくらい、バカな犯罪者です。
これで「まれ」の再放送も難しくなりました。
パティシエの小日向さんが好きだったのに・・・。

磯野コンブ
2016年8月27日20:06

あら。朝ドラ史上最低の「まれ」。ついにレジェンド?か!
あのひどいドラマに小日向さんと柳楽優弥はもったいなさすぎでした。
うーん。ホント人気急上昇中だったのになんてバカな取り返しのつかないことをしたのか!と思いますよ。まだ22歳なのにこれからどうやって生きていくのでしょう。
本人はともかく巻き込まれた高畑母が気の毒すぎます。

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