「インフェルノ」

2016年11月16日日常

映画開始と同時に地獄絵図の中へ。ラングドン教授拉致。逃亡に次ぐ逃亡。汗まみれ血まみれで爆風にさらされ、キツそうな顔で走る走る！
トムクルーズならいいけどトムハンクスだよ？
アクション過酷すぎるでしょ？教授死んじゃうよ？と別の意味でハラハラドキドキさせられっぱなし。

世界人口の爆発的な急増を阻止するためのウイルスをラングドン教授の謎解きにより探す。
繰り返し中世の黒死病(ペスト)の映像が流れるので「ブラッディマンデイ」みたいなウイルスなのかーと思う。感染力強くて体中の粘膜から血が出て死者続出ってヤツ。
ところが見たあとでググると原作では「遺伝子に働きかけて不妊にするウイルス」みたい。で、原作では「すでにばらまかれている」。
が、映画ではどんな症状を起こすウイルスかは明言されてなくて、隠されている場所を謎解きで見つけて拡散を「阻止する」。
そのほうがアクション要素が強くて展開もスピーディーで映画的だもんね。

「ダヴィンチコード」ではイエスキリスト、「天使と悪魔」ではローマ教皇、「インフェルノ」ではダンテ。
インフェルノって地獄って意味なのね。ダンテの「神曲」地獄篇とボッティチェリの「地獄の絵図」が謎解きのカギに。
いろいろウンチクが語られるのでちょっとおりこうになれるのもいい感じ。

前作「天使と悪魔」も良かったけど、コレも良かった。
ヨーロッパの美しい街並みや歴史的建造物、絵画、美術品などなど映画の背景がすばらしすぎる。
今回はフィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブール。
この歳になると生きてるうちにヨーロッパに行くことはもうないんだろうなーと先がある程度見えてくる。だからこの美しさを大画面で見られるだけでも目の保養ですわ。
いろんな要素が詰め込まれてて贅沢な映画でした。