神回！泣けた

2017年6月16日日常

「やすらぎの郷」神回！泣けた。みゆきの歌で涙腺決壊。

新宿のビルから身を投げ、親しい身寄りもなく火葬される犬山小春(冨士真奈美)。新聞には老女・住所不定・無職とあり、元女優をしのばせる記述もなくマスコミも無関心。
失ったものの大きさに精神崩壊して薬で眠り続けている及川しのぶ(有馬稲子)。横たわった姿は華やかさもない老女。
この前まで輝くような笑顔を見せていた2人の末路がせつなすぎる。

そこへもってきての野際陽子の突然の訃報。
ドラマ中では若々しくシャキッとしている野際陽子がもういないとは。

ヒデさん(竜達也)の優しさ、菊村先生(石坂浩二)のいつも人に寄り添う思いやりもじわじわ胸に迫る。
そしてそしてきょうはオープニングは音楽だけで、劇中にみゆきの「慕情」の２番、サビが絶妙のタイミングで流れてどうにもこうにも涙があふれます。もうあのイントロ聞いただけで泣くって図式に。メロディも歌詞も良すぎる。

冨士真奈美も有馬稲子も大女優のイメージかなぐり捨てた老醜をさらした体当たりの演技でホントすばらしかった。

今回の野際陽子も体調によりジョキングのシーンが撮れなかったり、セリフを別の役者さんに回したり、最後の収録では酸素のチューブを入れて撮影に臨んだと知る。
表現者は命を削って魂を込める、壮絶な闘いだ。倉本聰先生自身も命を削って脚本を紡いでいると前に何かで見たことがある。

大好きな倉本聰ドラマ「風のガーデン」のときもそうだった。
放送開始直前にガンで亡くなった緒形拳さんの遺作となり、撮影中も万全の体調ではなく点滴を打ちながら収録に臨んだ、と。それも、末期ガンの息子を看取る医者の役回り。
自身もガンと闘いながらの撮影で、どんな思いがかけめぐっただろうと思った。

来週の予告を見ると野際陽子の出番が多いのかな？いつ向井理や神木くんが登場するかと待ってたけど、いよいよ来週は向井くん！それも野際陽子との絡みらしい。

ほんわか癒される「ひよっこ」とともに毎日のお楽しみです。