5月にしては肌寒い朝。息子が旅立って行った。
いつもと同じように淡々と。
駅まで送る車の中で「健康第一だよ」とか「お酒強くないんだから気をつけて」とか伝えておかなきゃと思うことを話す。
バックミラーに映る息子は表情一つ変えずに「うんうん」と。
これからの日々に向けて頭がいっぱいでそんなありきたりな母の言葉などきいている余裕などないか、と思う。
駅で「いってきます」とひとこと言って車から降りていった。
息子の後ろ姿が遠ざかっていってやっぱりなんだか涙が出た。
ふだんから話しかけても反応はそれほどないし、家にいるときは部屋にいるか寝てるか。
大人になった子供と暮らす難しさを感じた時期もあったけれど、最近はシェアハウス化。ダンナも息子も「あ、いたか」てなもん。
社会人になって5年目の春。
転勤族のはずだから3年目あたりからいつ出るか?いつ出るか?と。4年目の去年などは2ヶ月ごとに「今回か?」。近いうちに出るのは決まってるのに時期がはっきりしない、という息子も私も落ち着かない日々を過ごした。
この4月こそのはずが肩透かしで「またかー」と。
だから転勤は待ちに待った?でもあり喜ばしいこと。
娘の旅立ちのときは毎日の会話など失われた時間がさびしくて3日ほど泣けた。もうあの楽しい日常は戻らないのだと。
息子の場合は、現在の毎日のことではなく小さいころの思い出が浮かんできてうるっときた。
赤ちゃんのころ、小さいころ。すぐ泣いて大変だったこと。小学生のころ。おもしろいことを言って笑わせてくれたこと。
中学生になってからはぷっつりとおかあさんとは話もしなくなったけど、いつかいつかそのうち・・大学生になって時間の余裕ができたら・・就職して社会の仕組みをわかるようになったら・・いつかドラマの親子みたいに息子と心が通じて楽しく会話ができるようになるのかなと思いながら・・・。そのまま息子は行ってしまった。
男の子のおかあさんは・・・成長してぶっきらぼうになった息子の中にもいつでも幼いころのかわいかった面影を見ることができる。そのころには戻れないし戻りたいとも思わないけれど、そのころの蜜月のような日々が心の片隅に残ってる・・そんな感じ。
10代で親元を離れる子もいる中で26まで近くにいられたのだからありがたいこととこちらが感謝しなければね。
娘とも家を出てからまた新しい別の関係が築けてるから息子との関係も変わるかもしれないし。
息子ときたら用事があって電話してもまず出ない。ラインしても返信もないし既読にさえならず放置。家にいてもこうなんだから出てしまったのでは音信不通になるのかもしれないしわからないけどね。
息子が転勤で行くところはどこであってもご縁ができる土地。どこかな?どこかな?と楽しみに待つ気持ちもあった。
行っても息子に案内してもらおうとか少しも期待してないし会えなくても別にいい。ひとりでその土地に行っていろいろ見てみよう、と。
行ったことがあって何度でも行きたい札幌や金沢もいいな。行ったことがない九州や四国もいいかな。飛行場や新幹線駅から近くてアクセスがいいところがいいな。海外ならパスポートとらなくちゃな、なんてひとりで勝手に思ってた。
それにしても「転勤は突然。決まったらすぐ異動」とは聞いてたけど、ほんとにはやかった!
連休前の金曜に上司に「月曜に辞令ね。引っ越しを伴う転勤だから土日に荷物まとめて」と言われ、場所もわからず行ったその日から寮なのか?と寝袋などもキャリーに詰めていた息子。
月曜に転勤先がわかり飲み会で終電帰宅。火曜の朝イチ4時起きで始発でもう出発。という怒涛の流れ。
転勤先ではホテルが用意され(そりゃそうだ。寝袋なんて)数日引き継ぎして、戻ってきてこちらで引き継ぎと引っ越し用意。
独り身だからいいけど妻子がいたり家があったらどうするの?と思う。
旅立ったあとの息子の部屋にはたくさんのモノが残されていて飲みかけのドリンクや半分食べたチョコ、ふたが開いたままのスタイリングジェルがそのまま。
娘が旅立ったあときれいさっぱり片付けられていた部屋を見て涙が出たのとは逆に、「あらあら最後まで」となんだか笑えた。
いつもと同じように淡々と。
駅まで送る車の中で「健康第一だよ」とか「お酒強くないんだから気をつけて」とか伝えておかなきゃと思うことを話す。
バックミラーに映る息子は表情一つ変えずに「うんうん」と。
これからの日々に向けて頭がいっぱいでそんなありきたりな母の言葉などきいている余裕などないか、と思う。
駅で「いってきます」とひとこと言って車から降りていった。
息子の後ろ姿が遠ざかっていってやっぱりなんだか涙が出た。
ふだんから話しかけても反応はそれほどないし、家にいるときは部屋にいるか寝てるか。
大人になった子供と暮らす難しさを感じた時期もあったけれど、最近はシェアハウス化。ダンナも息子も「あ、いたか」てなもん。
社会人になって5年目の春。
転勤族のはずだから3年目あたりからいつ出るか?いつ出るか?と。4年目の去年などは2ヶ月ごとに「今回か?」。近いうちに出るのは決まってるのに時期がはっきりしない、という息子も私も落ち着かない日々を過ごした。
この4月こそのはずが肩透かしで「またかー」と。
だから転勤は待ちに待った?でもあり喜ばしいこと。
娘の旅立ちのときは毎日の会話など失われた時間がさびしくて3日ほど泣けた。もうあの楽しい日常は戻らないのだと。
息子の場合は、現在の毎日のことではなく小さいころの思い出が浮かんできてうるっときた。
赤ちゃんのころ、小さいころ。すぐ泣いて大変だったこと。小学生のころ。おもしろいことを言って笑わせてくれたこと。
中学生になってからはぷっつりとおかあさんとは話もしなくなったけど、いつかいつかそのうち・・大学生になって時間の余裕ができたら・・就職して社会の仕組みをわかるようになったら・・いつかドラマの親子みたいに息子と心が通じて楽しく会話ができるようになるのかなと思いながら・・・。そのまま息子は行ってしまった。
男の子のおかあさんは・・・成長してぶっきらぼうになった息子の中にもいつでも幼いころのかわいかった面影を見ることができる。そのころには戻れないし戻りたいとも思わないけれど、そのころの蜜月のような日々が心の片隅に残ってる・・そんな感じ。
10代で親元を離れる子もいる中で26まで近くにいられたのだからありがたいこととこちらが感謝しなければね。
娘とも家を出てからまた新しい別の関係が築けてるから息子との関係も変わるかもしれないし。
息子ときたら用事があって電話してもまず出ない。ラインしても返信もないし既読にさえならず放置。家にいてもこうなんだから出てしまったのでは音信不通になるのかもしれないしわからないけどね。
息子が転勤で行くところはどこであってもご縁ができる土地。どこかな?どこかな?と楽しみに待つ気持ちもあった。
行っても息子に案内してもらおうとか少しも期待してないし会えなくても別にいい。ひとりでその土地に行っていろいろ見てみよう、と。
行ったことがあって何度でも行きたい札幌や金沢もいいな。行ったことがない九州や四国もいいかな。飛行場や新幹線駅から近くてアクセスがいいところがいいな。海外ならパスポートとらなくちゃな、なんてひとりで勝手に思ってた。
それにしても「転勤は突然。決まったらすぐ異動」とは聞いてたけど、ほんとにはやかった!
連休前の金曜に上司に「月曜に辞令ね。引っ越しを伴う転勤だから土日に荷物まとめて」と言われ、場所もわからず行ったその日から寮なのか?と寝袋などもキャリーに詰めていた息子。
月曜に転勤先がわかり飲み会で終電帰宅。火曜の朝イチ4時起きで始発でもう出発。という怒涛の流れ。
転勤先ではホテルが用意され(そりゃそうだ。寝袋なんて)数日引き継ぎして、戻ってきてこちらで引き継ぎと引っ越し用意。
独り身だからいいけど妻子がいたり家があったらどうするの?と思う。
旅立ったあとの息子の部屋にはたくさんのモノが残されていて飲みかけのドリンクや半分食べたチョコ、ふたが開いたままのスタイリングジェルがそのまま。
娘が旅立ったあときれいさっぱり片付けられていた部屋を見て涙が出たのとは逆に、「あらあら最後まで」となんだか笑えた。
コメント
一言アドバイスするなら、かの土地は足元はベタ靴がよいかと思います。
いつかありすさんもご一緒にお目にかかれたら、なんて♪
まずは息子さん元気に新しい職場に慣れるといいですね。
ふふふ、さくっと楽しんで下さい。また、色々ねっ♪
だいじょうぶ!旅はいつもスニーカーで1日に2万5千歩とか歩いちゃいます。
楽しみ楽しみ。夜景もステキでしょうね。
ありすさま
今回は娘と、秋?か冬には妹と行く予定です。あのイルミネーションをぜひ見たいのだけど攻略難しそうですね。
そして、私も身につまされる子離れ。コンブさんはとっくに精神的に子離れなさってましたけど、私はまだまだ。今、東京に行ってますけど、本人がマメなので、毎日LINEしてしまうし、ダメ母です。でも、いつか来る日を覚悟しなくては。
いればウザいけど、いないと寂しい空間。。でも息子さん、日々経験積んできたんだし、新しい環境でも気合い入れて頑張ってくれますよ。いい所に配属されて前途洋々だわね。
家族の歴史のページがまた一つ開きましたね。これからいい方向に向かいますように!
おいしいパン屋さんがいっぱいありそうですよね!パン大好きなので楽しみです。
りなりんさんとこはちーくん大きくなっても仲良し親子なので、ずっとこのままなのでは?子離れとか覚悟しなくてもいいかも?
ポピーさま
一人暮らしをして初めてわかることっていっぱいあると思うから早く出てくれればいいなとは思ってました。トイレットペーパー15センチとかシャンプーワンプッシュにもお金がかかってるって、いつまでも実家にいたんじゃ気づかないもんね。
ハイセンスな港町は田舎のイメージは全然なくて都会な感じ。ご婦人方はみなさまスカートにヒールで巻き髪。
うわ!岩手育ちさいたま在住の私など足を踏み入れてはいけないのでは(笑)!