劇団四季「ノートルダムの鐘」

去年東京公演を見て最高に良かったので横浜に戻ってきたら絶対また行く！と思ってた「ノートルダムの鐘」。
劇団四季のミュージカルでは一番好き。
チケットは四季の先行でとったので11列目センターを確保。

7月13日の横浜はめっちゃ暑かった。
ひさしぶりの横浜！
前に「キャッツ」見たとき以来だから7年ぶりくらい？

KAAT神奈川芸術劇場での「ノートルダムの鐘」。四季劇場よりハコが大きくて新しくてゴージャスな感じ。

やっぱり良かった！！
キャスト、アンサンブル、クワイアすべての歌がいい！
美しく荘厳なミュージカルとはこのこと。
オープニングの「オーリム」もすばらしいし一幕ラストの「エスメラルダ」は圧巻！

今回は飯田達郎カジモド。
飯田たっちゃんのカジモドがかわいくてかわいくて。
素直で無邪気で。いちごをフロローからもらうときなんてもう萌え萌え。
でもそのカジモドがだんだんと闇を抱えた表情になっていく。
愛情の表現の方向が違ったとしても自分を育てて守ってくれたフロローを殺してしまうとは。それほどまでにエスメラルダへの気持ちで目覚めたものが大きかったのか。

川口フロローすばらしい！
話す声からしてイケボだもんな。歌ったらもっと。伸びのあるいいお声。お顔も目が大きくてくっきりなので表情がよくわかる。
川口さんは私としてはレミゼのジャベール。ジャベールもフロローもキャラ的には似てるところあるかもね。
なんというか、前回はそこまでわからなかったけどゆがんだ愛情表現しかできないフロローが哀れで悲しくて。形は違ったかもしれないけど愛を持って庇護していたカジモドに殺されてしまうなんて哀れすぎて泣ける。
お話のはじめのほうのフロロー兄弟の関係やカジモドを育て導いていく決意の場面をあらためて見直すと、フロローぜんぜん悪人なんかじゃないと思う。
前見たときに「若い女に惑わされてスカーフの匂いをかぐとかキモいやつ」と思って悪かったよ。

前回見たときはとにかく歌と鐘に圧倒されて「人間の業」までは読みとれず。
「何が人を怪物に変え何が人を人たらしめるのか？」。
舞台の上で最初と最後に、人間として出てきた役者さんが顔に墨を塗りたくり体をゆがめ怪物に変化する場面がある。カジモドはラストで顔をきれいにして背筋も伸びさっきまでとは別人のイケメン青年に。
人はひとりひとりが多かれ少なかれ怪物を心の中にかかえていて、光も闇も希望も絶望もみんな心の中にあるということか。

ミュージカルはいいね！
同じ演目でも自分の見方が違ったり演者が違ったりすると新しい発見があるし何度見てもいい。

7月13日の「ノートルダムの鐘」は四季の会トークイベントの日でもありました。ラッキー！！
四季のチケットなんてのはずーっと前からとるもんだから、その日がたまたまトークイベントに当たるなんてラッキーというほかない。

トークイベントは「ノートルダムの鐘を彩る音楽について」。
劇オープニングの鐘の音からの「オーリム」からの「♪あーああ あーああ あーああ」。
この荘厳で重厚な調べの歌を歌詞カードみながら練習して会場のみんなで歌うんですよ！
最後には四季の皆さんが会場の通路にずらっと来てくれてみんなで！
うわーめっちゃテンション上がったわー。
今このときのために私、歌やってたかと思ったくらい感激感激。腹筋に力をこめて四季の方々と歌いました。
あー四季の会に入ってて良かった！歌やってて良かった！