「キャッツ」
吹き替え版が豪華なのでまずは吹き替えで見ました。
初めの「♪ジェリクルキャッツ」からもう鳥肌。ああっこういうふうに映像化されるんだ!って。
映画版「キャッツ」酷評らしいけど私はすごく良かった!
猫さんたちの動きと無重力感はやっぱりすごい。毛並みも美しいし歌もダンスもすばらしい。舞台と違って表情がアップになるのもいい。わかりやすい。
「アラジン」でも感激したように舞台と違うのは風景。
「キャッツ」でもロンドンの夜の街並みとかテムズ川とか舞台だけではわからないところを見せてくれる。ああーこんな感じ?キレイ!って。

映画版は白猫ヴィクトリアを捨て猫設定にして主役にすることでグリザベラの孤独にリンクさせたり見る方の視点が定まったりするので入って行きやすい。
ヴィクトリアなんてかわいいの!しなやかなバレエの動きもステキ。

劇団四季の舞台見てるので「ああいうもの」と思ってみたけど猫人間の時点でダメな人は全くダメかも。
ああいうもの→ドラマティックなストーリーも特にあるわけでもなく天上に登る猫を選ぶためのジェリクルキャッツの舞踏会。ひたすら猫さんたちの紹介の歌やダンスが続く。

おばさん猫ジェニエニドッツのくだりも始まってわりとすぐにあれはちょっと。舞台でもジェニエニドッツ紹介の順番はそうなんだけどね。
猫人間に慣れてないのにさらにネズミ人間ゴキブリ人間・・・。まずとにかく猫さんたちが多すぎて名前とキャラ覚えるのが大変。

劇団四季ミュージカル「キャッツ」はそういうもんだから、私も初めて見たときは「うーん?猫さん多すぎるしストーリーも特にないし」と思ったので、四季初めての人にはおすすめしない。
四季おすすめナンバーワンは老若男女誰がみても楽しい「アラジン」。私が好きなのはドラマティックなストーリーがある「オペラ座の怪人」「ノートルダムの鐘」。
だからまあ映画「キャッツ」も酷評だけど舞台版そのままだからねってことで。舞台版よりハードル低いくらい?と思う。

マンカストラップの育三郎はいつものいっくん節で明るく伸びのある歌声。ビクトリアの葵わかなちゃんはどんなもんか?と心配してたら透明感のあるキレイな声じゃないの。
ラムタムタガーは今勢いのある髭ダン藤原。んん?ラムタムタガーはワイルドでカッコよくてセクシーでフェロモン全開!なのにちょっとあの高い声はイメージ違うんだけど。もともとの役者さんの声も高いのかな?
大竹しのぶも山ちゃんもロバート秋山もりん子さんも宝田明もマモちゃんもみんな良かった。吹き替え版で見て良かった!

そして私はお初の高橋あず美。グリザベラ「メモリー」の熱唱に涙してしまいました。
いやいやこれは吹き替えの歌が良かったのはもちろんだけどジェニファーハドソンの表情にやられた。
ジェニファーハドソンって「ドリームガールズ」で見たのが最初。ビヨンセとかもいる中でずば抜けて歌が上手い人だと思った。歌はうまいのに見た目がかわいくなくてセンターから外されそのまま歌の道からも離れる、みたいな役どころ。
そしたらジェニファーハドソン自身も「ドリームガールズ」のあと家族間の射殺事件などあって表舞台から遠ざかっていた時期があったと。
それを知ってたし「メモリー」を歌うグリザベラは落ちぶれた初老猫。月明かりの下若くて美しかったころを思う、みたいな歌詞もアラ還となった私にはグッとくる。「♪タッチミー」のところで感極まって涙ナミダでしたよ。

これはもうとにかくジェニファーハドソンの歌もジェイソンデルーロ(ラムタムタガー)の歌も聞きたい。
ジュディデンチ(オールドデュトロノミー)もイアンマッケラン様(ガス)も生歌聞きたい!次は字幕で見るぞ!
そして劇団四季「キャッツ」。猫さんたちにも歌にもくわしくなったので今ならもっと楽しめる。また見たい。

コメント

もりのいずみ
2020年1月27日17:56

ヴィクトリア、かわいかったですよね~、踊りもキレイで見惚れました。
四季版は、初演の頃に何度か観て以来遠ざかっていたので、最近よく行ってる娘の方がいろいろ詳しくて、私はすっかり忘れてたんですがグロールタイガーがあんな風になってたのが残念だったと言ってました。
字幕版、楽しみですよね!

磯野コンブ
2020年1月27日22:17

もりのいずみさま
グロールタイガーはガスの若いころの当たり役だったはず?そこんところはすっかりカットでしたね。ボンバルリーナもディミータとセットじゃなかった。いちばん残念なのはスキンブルシャンクスのパートで汽車がつくられなかったことだなあ。
映画だからわかりやすくしたのかな。
字幕版楽しみ!頭の中で♪ジェリクルキャッツの歌がずっと流れてます。

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