アウター難民

2006年11月13日 日常
先週末、学校公開日だったのできょうは中学校振り替え休日。
娘の部活もお休みなので、私も仕事休みにしていっしょにお買い物へ。

小学生のときはよくいっしょにお出かけしていたが、中学に入ってからは部活部活でさっぱり休みがなかった。
きょうみたいなのはホントにひさしぶり。

空は真っ青でお天気もいい。
通勤ラッシュが一段落した10時ごろって道もすいてるのね。
お店も平日の午前中ってこんなにすいてるんだーと感激。

ブックオフに行き、娘100円の本を何冊か買い込み、ペットショップへ行って子犬たちとたわむれハムやフェレットを見てなごむ。
ハムちゃん用ヒーターとひまわりのタネを買う。
スタバでひと休み。もうクリスマスぽい雰囲気に。
チョコレートミントモカ?だったかな、おいしい♪

本日のお買い物の目的はアウター購入。
冬用防寒着のことをアウターと言うようになったのはいつのことからか。
去年も息子のちょっとしゃれたアウターを探すためにずいぶんと苦労したもんだったが・・・(←ひとりじゃ選べないくせにおかあさんとお買い物もイヤ)。
Tシャツやトレーナーと違って、デザインと機能と価格がつりあわないことにはなんとも。
でも、娘の場合はいっしょに見たり試着したりして選べるので息子の買い物よりはマシ。

娘のお求めの品物は「ダウンぽいのでフードがあってはずせる毛がついてて、手首が二重になってて中のところが風が入らないようしまってるもの」。
私としてはデザインはともかく値段が5000円以内であれば・・・。

ついでに息子も新しいアウターがほしいとかで「いいのがあったら写メ送れ」とのこと。
息子の希望は「ダウンみたいのじゃなくて布地の。まるまってる毛じゃなくてぽわぽわの毛がついてるヤツ」。
はあ?ぽわぽわの毛?・・・情報が少なすぎてわからん。
息子のは予算10000円以内だな。

若い子向けのショップに行けばあるだろうと何軒かまわる。
娘のはいいのがあるのに「手首が二重」というポイントを押さえたものがなかなかない。

結局はいつものイトーヨーカドーに流れ着き、娘のものは購入。
デザイン・価格・機能も良しで手首も二重になってる。
今までの小学生オーラが出ていたジャンパーと違ってお姉ぽくて娘も早く着て出かけたい様子。
心の中で「・・・Lサイズだからこれなら私も着られそうだな」と思っていると、娘すかさず「おかあさん着ないでよ!伸びるとイヤだからね」。
上着なんだから伸びるわけないじゃん・・・。

モンダイは息子。
本人がいないからさっぱり何がいいか不明でイメージもわかず。
ダウンぽいのはいっぱいあるのに。
写メで5着くらい送るけど、直接見て着てみないことにはなあ・・・。
毛がついてるのもビミョーで「山に熊を撃ちに行く人みたいなのでは?」とか「加減がわからずホストっぽくなるのでは?」とか・・・。
去年もおととしも思ったようなのがなかなかなくてどんだけ店をさまよったことか。
今年も息子はアウター難民になりそう。

ジンジャーティー

2006年11月12日 日常
ここ数日のマイブーム。
ジンジャーティー。
・・・しょうが紅茶、ね。

だいぶ前に「しょうが紅茶ダイエット」がはやった時期があったけど、そういうわけじゃなくておいしいから飲んでいる。
ハチミツ入れてるからダイエットにはだめかもね。

根しょうがを買うと、少し使っては冷蔵庫に入れっぱなし。
そのまま黒くなってカビが生えたりしなびてカラカラになったり。
もったいないのですりおろして薄っぺらく広げて冷凍してみた。
使うときはパキパキ折って使えばいいから便利。
そのまま紅茶に入れたらどうだろ?と入れたらこれまた良し。
コーヒー党なので余っていた紅茶に入れて飲んでみたらなかなかイケる。

少し甘くて少しピリリとしてほんわかあったかい。
体もあったまるし風邪予防によさそう。

関東では木枯らし一号が吹いたそう。
夜中から風が強くて朝はピューピュー北風に。
空は一面真っ青で雲ひとつない。

こんな日はきっと雪を抱いた富士山が見えるなあと2階のベランダに出てみる。
あー・・・。
去年まではちょうど家々の谷間にちょこんと富士山が見えていたのに・・・。
ちょうどその谷間にも家が建ってしまい見えなくなった。
私の中での冬の風物詩だったのに・・・残念。

冬立つ日に

2006年11月7日 日常
朝は6時に起きる。
新聞をとりに玄関を開けると、朝方までの雨はやみ空気がしっとりと枯れ葉の匂いをふくんでいる。
ああ・・・冬の匂いだ。
何かきのうまでの空気と違う。

と思ってニュースを見たら本日は「立冬」。
最近は11月も暖かくて仕事のときはまだ半そで着用。
季節感がないけれどもう立冬なんだなあ。

そろそろ寒くなる頃だろうと北国の父母に電話する。
以前は忙しさにかまけて一ヶ月に一度電話すればいいほうだった。
でも父母も年老いてきていつどうなるかなんだか心配。
何かあったって「心配させるから」と気遣ってわざわざ私に連絡してよこすこともない。
最近は週に一度はこっちから電話するようにしている。

まず父が出て、冬支度のために木をきったとかチューリップの球根をほりかえしたとか冬野菜の世話が忙しいとか、そんな話をする。
実家の冬枯れの情景が頭に浮かんできてなつかしくなる。

母に電話をかわって近所の人たちの話や妹たちの話を聞く。
老人の二人暮らしだが周りの人たちと行き来して心穏やかに暮らしている様子。
母は心臓が悪く、冬の寒さはあまり体によくないらしく、「うん。まあ寝たり起きたりだね。無理しないようにするから」と言う。

電話を切った後に「ああ・・・私はどうしてこんなところにいるんだろう」とふと思ってしまい、そう思ってしまった自分が悲しくなる。
父母の近くにいれば、ちょくちょく顔を出してあげられるのに。
先日父が熱を出したというが、そんなときだってすぐに行ってあげられるのに。
母は1時間に一本しかないバスで病院通いをしているが、それだって近くにいれば車で送ってあげられるのに・・・。

交通が便利になって新幹線を使えば3時間もあれば実家に着く。
思っているより距離は遠くない。
行こうと思えば日帰りだってじゅうぶんできる。
でもひとり往復2万5千円と思うと・・・。
子供の教育費にお金がかかり1000円でも500円でも出費をためらう。
距離よりお金のハードルのほうが高い。

父母の反対を押し切って実家から遠く離れたこの地にきたのは自分の選択だったはず・・・。
でも、今の私はなんだろう。
今、この家はどうしても「仮住まい」にしか思えない。
近いうち息子も娘も離れていくだろう。
そうしたらダンナともいっしょにいる必要はない。
父母だって元気でいるのはそう長くないかもしれない。
ここらはヘンに都会なので近所の人たちとのつながりはものすごく薄い。
なんだか最近そんなことを考えてものすごく寂しくなることがある。
実家の近くに住んでいたらこんなことは思わないですんだんだろうな。

お盆と年末年始は毎年実家で過ごしていた。
でも今年は・・・息子が受験を控えて「ばーちゃんちに行ってる余裕はないと思う」と先日から自分で言い始めた。
いよいようちの受験生も11月になり少しアセってきたよう。
私は・・・?
受験生の母としては息子がそう言うなら、ここにいるべきだろう。
が、年老いた父母の娘としては、じいちゃんばあちゃんに二人っきりで正月を迎えさせるなんてさびしいことはさせたくない。
というよりいちばんの本音は、こんなせまいところで年末年始の何日間もダンナと顔つきあわせていたくない・・・。
どうせ「金がない」からダンナはずっと家にいてテレビを見てゴロゴロしているだけだろうし。
そんなの最悪の年末年始だ・・・。
ふうー。
運転中、ラジオで流れていた話。
高校生の履修漏れの話題を世間話のノリで軽くしゃべっていたパーソナリティとゲスト。
ゲストは大学の講師だか助教授だかで理系の方。

「お客様のニーズに、よりお応えするのが私立学校のウリなんだから、私立なんて必修しかやらないのはあってもおかしくない話だよね」
「でもやっぱり学生の本分は広く教養を深めることだし」
「そうはいっても実績を数字に出したモン勝ちでしょ。ヤバい橋でも渡るって」。

息子といっしょに高校訪問をしたときの説明と重なって、そうだなあと思った。
ここらの私立高校は最近やたら勢いがあって、どこでも「○○大学合格△人!」だとか「全員MARCH以上合格!」だとかそんな説明が多かった。
予備校じゃないんだから・・・肝心の高校生活はいったいどうなってんの?と思うような説明。
今回のニュースで、履修漏れしてないほうがフシギと思っていたらやっぱり、だった。

なんて思っているうちに「歴史」の話題に。

理系の大学助教授、
「だってさ、オレはっきり言って聖徳太子がどうしたこうしたなんて知ったこっちゃねえもん。今まで45年以上生きてきたけど、聖徳太子のことなんて知らなくても生きてこられたもん」。
「『社会』の学習のうち世界史とか日本史とか、とにかく覚えなくちゃ話になんなくてものすごい負担だった。しかも興味持てないし。
たとえば同じ『日本史』だとしたって現在の世界の状況からさかのぼれば実感があって興味持てるかも知れないけど、稲作がどうのこうのとか石器がどうのこうのって・・・ねぼけてんじゃねえよって話だよ?」。

へえー。そうなんだあー。
理系の人ってやっぱり考えが違うなあー。
私からすれば、今まで40ウン年生きてきたが、二次方程式や関数なんて知らなくても生きてこられた。
それこそ知ったこっちゃない、のだった。

今では物覚えが悪くなったからダメだが、学生の頃なら「暗記すればいい」だけならこんなに簡単なことはなかった。
ロマンが感じられて日本史も世界史も好きな科目だった。
同じ歴史でも現代のことより昔のことのほうが興味が持てたし。

助教授続けて、
「そこからいくと、数学や物理なんてのは学問としては美しい。まる暗記なんてくだらないことしなくていいもんな。数式や放物線の美しさなんて何時間しゃべっても足りないくらいだ」・・・と。
映画にもなった「博士の愛した数式」でもそんなこと言ってたな。

忘れもしない「数列」で落ちこぼれた私。
高校を卒業したときに何がうれしかったかっていうと「もう数学を勉強しなくていい!」ってことだった。
でもそんな数学も、見る人から見れば「美しい学問」なのだね。

オトナになって「人に教える」立場から見ると、たしかに数学や英語みたいに考え方や答えが決まっているものはわかりやすい。
逆に、自分の専門だった「現代文・古典」なんて教える側の人間性が問われる学問だろう。
「地理歴史」もどんなふうに興味持たせるか大変だろうなあ。
自分が好きな科目だからって、人に興味を持たせたりうまく教えられるわけでもないし。

ハンドルを握りながらいろいろと考えたお話。

時のモノサシ

2006年10月30日 日常
週間モーニング連載の4コマまんが「OL進化論」より。

カレンダー売り場で。
OLその1「あーもう来年のカレンダー売ってる」
OLその2「一年たつの早くなった気がするね」。

OLその1「・・・うーん。これからどんどん早くなっていくのかな」。

家で。
北京オリンピックのテレビを見るOLその1のおとうさんとおかあさん。
おかあさん「あらもう次のオリンピック?」
おとうさん「四年なんてすぐだなー」
OLその1「・・・やっぱし(汗)」。

街で。会話するおばあさんたち。
おばあさんその1「あらま。もう亥年?」
おばあさんその2「最近、干支がひとまわりするのはやいわねー」
OLその1「ひーっ。そ、そんなに!?」。

題して「時のモノサシ」。
このまんがは、内容ももちろんだけどそれぞれの4コマまんがにつけられているタイトルがうまい。

いや、ホント。
私の「時のモノサシ」も確実に年輩者仕様のものになりつつある。
干支がひとまわりするのはまだまだ早くはないけど、とにかく月日のたつのは早い。
毎日「暑い暑い」と汗をかいていたのは最近のことではなかったか。
ついこの間「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言っていたと思ったら、もうクリスマスケーキや年賀状の心配もしなくちゃいけなくなった。

だいたい、世の中がいろんなことを先取りしすぎていてもう季節感がぐちゃぐちゃ。
お店ではハロウィーンのかぼちゃとサンタさんの置物が並べて売られているし、チラシには「おせちの予約」の受付が。
うちの中だって扇風機と電気ストーブと両方出てるし。

二年や三年だってあっという間だ。
息子が中学生になったのだってついこの間のことだったのに、今や立派な受験生。
春からは高校生になってしまう。
毎年毎年どんどん時間の流れがはやくなっていくなあー。
秋風が吹くと温かい食べ物が恋しくなる。
ハフハフしながら食べるシチューや豚汁、おでんや肉まん。

けさ、たまたま見ていたテレビ。
「おでんには白こんにゃくか黒こんにゃくか」。
・・・・あ。と思う。

番組では関東を中心としてまず南に向かいつつおでん屋さんでおでんを注文していく映像。
関西でも九州でもおでんには三角の黒こんにゃく。
「白いこんにゃくなんて見たことない」。
「おでんには黒こんにゃくでしょう」との証言。

えっ。関西のほうには白いこんにゃくはないの?
・・・もしかしたらここらにもないのかな。

番組では今度は北上しつつおでんを注文。
福島や山形では黒こんにゃくだが、宮城以北ではおでんには白こんにゃくだった。
ああーと思う。

つい先日、おでん風煮物に「白こんにゃく」を入れようと思ってスーパーに買いに行ったのになかった。
そのときは「この店には置いてないのか」と思っただけだったが。

実家の母がよく作っていたおでん風煮物を作ろうと思ったのだった。
野菜を「煮しめる(よく煮る)」という意味で、母は「お煮しめ」と言っていたもの。
大根・じゃがいも・にんじん・しいたけ・厚揚げ・たけのこ・ちくわ・こんにゃくを大なべでぐつぐつと煮る。
たけのこは実家の裏の竹林でとれたのを春に塩漬けにして冷凍してあったので年中食べられた。
そのお煮しめにはいつも白こんにゃくが入っていた。
しょうゆでいい具合に色と味が染み込み、つるんとした歯ごたえはいくつでも食べられそうだった。

白こんにゃくは宮城県以北のものだったのか。
だからここらのスーパーじゃ見当たらなかったんだ・・・。
テレビによると「もともとこんにゃくの産地に近いところでは黒こんにゃく」だったらしい。
でも今はこんにゃくいもから作るのではなく粉から作るのが一般的なので、わざわざ黒こんにゃくはひじきなどで色づけしてあるんだと。

結婚して首都圏に来て10数年、こんにゃく売り場なんて意識して見たことはなかったけど、もしかしてずーっと黒こんにゃくしかなかったのだろうか。
そういえばこんにゃくと言えば黒こんにゃくが当たり前になっていたかも。
あらためてそう思うと今まで気づかなかったのがフシギだなあ。

秋ドラマ雑感

2006年10月21日 日常
はー忙しい一週間だった。
自分や子供がカゼ気味の人が多くて、今週はお仕事の代打に何件入ったことか。
今の時期私をこんなに働かせると11月に働けなくなって、シフトを組む社員さんも困ると思うんだけど・・・。

秋ドラマが始まりました。
不作だった夏ドラマと違っておもしろそうなのが目白押し!

月9フジ「のだめカンタービレ」。
おっもしろーいっっっ!
上野樹里はびっくりするくらい「のだめ」だー。
配役がハム指揮者に至るまでばっちりイメージどおりで、原作の空気そのままにテンポよくお話がすすむ。
驚いたのはのだめと千秋センパイの「モーツァルト二台ピアノのためのソナタ」。
ものすごくよかったあー!
のだめがすごく楽しそうに弾いていて思わずひきこまれてしまった。
あの二人の役者さんはピアノが弾けるのかな?
音楽のほうもしっかり聞かせて魅せてくれないと「のだめ」じゃないものね。
土9の日テレ枠ならともかく月9でいったいどうするのか?と思ったけど、そんなの関係なかったんだね。
というか西遊記をやった時点で月9のイメージとかそんなのはどうでもよくなったんだね?

水10日テレ「14才の母」。
あの志田未来ちゃんがこんな役をやるのか?まだコドモじゃん?と。サプリで小5の役じゃなかったか。
「好きだから赤ちゃんができた。相手は塾でいっしょの中3」・・・。
中学生の息子と娘を持つ母としては生々しいお話だなあ。
なんか二人ともうちの子たちに雰囲気似てるんだわー。
感情移入バリバリで見てしまった。
娘の姿が未希@未来ちゃんにダブり、「おかあさんたすけて・・・」という心の叫びにナミダが出る。
息子の姿が桐ちゃん@彼氏にダブり、見かけほど何もわかっていない中学生男子がこれから押し寄せる怒涛の嵐にどうするのか胸が痛む。

それにしてもねえ。
「14才でおかあさんになるのは罪ですか?」というセリフがあるが・・・。
罪だとか罪じゃないとかじゃなくてさ・・・中学生じゃまだまだこれからだよ。
やっとこれからいろんなことができるのに、自分の人生も自分の足で歩けていないのに、さらに赤ちゃんの人生まで背負って歩けるのか?
それは自分にとってものすごくもったいないことだし、自分にも赤ちゃんにも不幸なことじゃないのか。
この後、どんな展開になるのか。
周囲がみんなものすごく物分りが良くて協力的で、めでたく赤ちゃんが生まれました、なんていうキレイゴトはやめてほしいな。

このほか「僕の生きる道」「セーラー服と機関銃」「家族」(←以上撮ったけどまだ見てない)「魂萌え!」(←本日より)など見てみようかなと思ってます。

130万の壁

2006年10月11日 日常
10日ほど前かな。
リンクのブラックMJさんの日記を読んで「あっ!!」と思う。私も11月働けないよー!

主婦の立場でパートをしている以上、「年収103万」「年収130万」という線引きがある。
・・・ということは知っていた。
でも、それがどんなふうに収入に影響があるのか、なんてよく知らなかった。
・・・だって、今までの仕事で「103万を超えるか?」という心配はしなくてよかった。
塾講師やってたときだって稼げるのは夜間と夏冬の長期休み。
パートの先生やってたときだって小学生の活動時間に合わせているんだから実働時間はそう多くない。夏休みはまるまる無収入。こっちが働きたくたってそうもいかなかった。
うちのコドモたちも小さかったから「短時間労働夏冬春休みつき」はそれはそれでちょうどよかったし。

が。
お年寄り相手の介護の仕事そのものに休みはない。
お仕事は休日も夜間も入れようと思えば入れられる。
ダンナから渡されるお金だけでは中学生二人と私の生活にはまるっきり足りないから春から働いた働いた。
自分の収入は増えるし、シフトを組む社員さんには感謝されるし、仕事そのものもいろんな人との出会いが増えるし、忙しくてお金を使うヒマもなくなるし、これはこれでまあよしと思っていた。
もし息子が私立高校に入ってもっとお金が必要になっても、そのときはあと数件増やせばなんとかなるかな、なんて考えてもいた。
・・・・「壁」のことはアタマになかった。

でも甘かったよー。
10月までの収入をざっと計算して今のままで11月もいくと、103万どころか130万も超えてしまう・・・。
MJさんも書いていたが130を超えたら社会保険・厚生年金を自分の収入から払うことになる。
130を超えたら160以上稼がないと手取りは増えない。
160なんて自分がキツくなる。だったら130以内に収めないと。

それより何よりダンナの給料とのからみが出てくるからめんどうなことになる。(←こっちのほうがイヤ)
103超えると、自分の手取りは増えるんだけど、ダンナの給料から引かれる・または出なくなる分がある。
特に大きいのは「配偶者手当て」。ここの線引きが職場によって103だったり130だったり。

ダンナに聞くしかない・・・。
「・・・もしかしたら103万(とりあえずハナシをこう切り出す)超えるかもしれないんだけど、手当てとかどんな影響があるのか担当の人に聞いてもらえる?」。
ダンナ、即座に「超えたらダメだよ。自分の手取りは増えるかもしれないけどオレの分から引かれるじゃん!」。
げー・・・。そうなんだよな。
金のハナシになると不機嫌になるのわかってたから聞きたくなかったんだけどなあ。
しかも103万なんてとっくに超えてるし・・・。

一般的な家庭であれば、主婦の手取りが増えれば家庭の総収入が増えるということだけど、うちはそうじゃないからさ。
「あんたの分」「オレの分」だもん・・・。
その後も100円たりとも引かれたくないらしく、「休みの日に仕事に行くって言っては出かけて、その分オレがコドモらの世話とか昼の準備とかして、それで収入から引かれるなんて割りに合わない」ということをグチグチと言っていた。

・・・・「私の分」が増えてるんじゃないよ。
コドモたちの塾代やらなんやらお金がかかるし、ダンナからの分じゃ足りないからがんばって働いているのに。
それに「コドモの世話」って・・・小さい子じゃないんだからお世話なんて何もないし、お昼だっていつもカレーとかチャーハンとかあっためればすぐ食べられるものを準備して仕事に行ってるのに。
もう限りなくイヤーな気分に。

とりあえずダンナが聞いてきたことによると、ダンナの職場での配偶者手当は月21700円。130万までなら出るそうだ。・・・よかった。
これが103のラインだったら当然出なくなるわけで、「毎月2万の赤字だ!」とまたグチグチ言われるところだった。

もうなんかさー力が抜けるよ。
主婦の立場でいる以上、働けないのね・・・。
そうだよなー。130だって単純に12で割れば10.8だもん。
週4日のペースで9時5時で働けばこんなのすぐ超えちゃうよな・・・。
超えるつもりならしっかり12月からいかないとダメだし、そうじゃないならセーブしていかないと。
やみくもに働けばいいってわけじゃないと学習しました。
でもお金が足りなーい!

ハンカチ親父

2006年10月6日 日常
女の園であるヘルパーステーションに併設するデイサービスセンターには男性職員もいる。
この業界の男性はだいたい物腰がやわらかい。
特にデイサービスの方々は「おかあさんといっしょ」の歌のおにいさん(40代でもおにいさん)みたいに年齢不詳。
相手がお年寄りなだけでやってることは幼稚園とそう変わりないので、なんとなくそうなるのかも。

その中のDさん。
童顔なのでじいさんばあさんには「おにいさんおにいさん」と呼ばれて人気だが、私の見立てでは30代後半。
ちょっと小太りで汗っかきの彼の必須アイテムはタオルハンカチ。
超夏場は普通の長いタオルを首から下げているが普段はエプロンにしのばせている四つ折にしたタオルハンカチである。
あの「ハンカチ王子」がブレイクするずっと前から、Dさんが汗をフキフキしている姿はたまに見かけていたし、そのたびごとにタオルハンカチの色が赤だったり黄色だったりハデなので目立つのだった。

Dさんとは話したことはないが、いつも重そうな体をせいいっぱい動かしていて、汗で人を不快にさせてはいけないと几帳面にもきちっと折ったタオルで汗をふく、きっと真面目な人なんだろうなあと私としては思っていた。

そのDさんのことがヘルパーステーションで話題になる。
「ちょっと、最近Dさんね、おばあちゃんたちに『ハンカチ王子!』なんて呼ばれてるの知ってる?」
「前はいつも原色のタオルだったのにこのごろ青いの持っててしかも3つ折にしてんの!」
「なんかさー、よく働くし気がきくしエライなーって思ってたけど、ちょっとチヤホヤされて調子乗ってるっぽいみたいだよ」
「『ハンカチ王子』っていうより『ハンカチ親父』?ふき取るのは高校生のサワヤカな汗じゃなくてオヤジの脂ぎってる汗?」。
・・・ひどい言われようである。

Dさんが「チヤホヤされて調子に乗ってる」かどうかは事実関係を確認したわけではないのでさだかではない。
まあ「ハンカチ親父」に対するばあさんたちのチヤホヤは一過性のものだろうし。
かわいいもんだと思う。

それより私が心配なのは本家「ハンカチ王子」の斉藤くん。
先日の国体勝利後の「ハンカチで汗をふいたのは『ファンサービス』ということで」の一言。
ファンサービスって・・・。
これこそ「調子に乗ってる」じゃないのか。
いやいや、斉藤くんが調子に乗ったんじゃなくて、メディアが調子に乗らせてるんだろう。
未来ある若者のことを本当に考えるのなら、あんなふうにあおらないでそっと大切に成長を見守ることが大切なのに。

ただでさえ能力のある若者は万能感を持ちやすい。
「自分がイチバン!」と思い込むことこそが若者の特権ではあるけど、それって危険だし、あとでカンチガイだったと気づいたときにはもう遅かったりもする。
斉藤くんだって普通の若者なんだから、ここまでチヤホヤされればカンチガイもするだろうな。
「ファンサービス」なんて言ってほしくなかったなあ。
ちょっと残念。

しかも今日のニュースでは「早慶戦の始球式(?)に斉藤くんを」だと。
いいのかなあ。こんなふうに周囲で持ち上げてチヤホヤされることで未来あるまっとうな若者がちょっとずつスレていくのでは。
斉藤くんが若さゆえ暗黒面に落ちてしまわないことを祈ります。
朝のテレビは、まず時間がはっきりとわかって、見入ってしまわないほどの内容で、しかもニュースや情報がしっかり取り入れられるものがいい。

で、ずっと10チャンネル派だったんだけど・・・。
春の改編のときだったかに「やじうまプラス」と「スーパーモーニング」の境目が8時から7時半になったために私のリズムと合わなくなってしまった。

「どれでもいいよ」とコドモたちに選ばせたところ夏前から「めざましテレビ」に。
これがなんともユルい番組で・・・。
見る時間帯によってはちゃんとニュースや情報が取り入れられない。
コドモたちは芸能ネタが見られればいいみたいだけど。
わんこだとかトロだとかなんだとか、朝の忙しい時間に見ても見なくてもいい内容のオンパレード(な気がする)。
いやいや、私だっていろんなことしながらちらちらと見ているので、しっかりと内容を検証したわけじゃないんだけどね。

まーそんな「朝の貴重な時間に!」と思うもののひとつに「めざましどっち」というコーナーがある。
「目玉焼きにかけるのはしょうゆ?その他?」「エビフライのしっぽ食べる?残す?」とか、まあそんな軽い二択に携帯で投票もできるコーナー。

ちなみに目玉焼きにはしょうゆ派がその他より断然多かった気が。
その他には「塩」「コショウ」「ケチャップ」「ウスターソース」などなど種類がたくさんあるのに、「しょうゆ」に及ばず。
私は「塩コショウ派」なので「へーやっぱりしょうゆか」と。
エビフライのしっぽパリパリしておいしいから私は食べるけど、それは少数派。
司会の大塚さんだとか高島さんだとかが「♪どーっちどっち」という歌にあわせてアヤシイ動きで踊って、フロアに二つに分かれるのも一興。

本日のお題は「靴のひもは結びなおす?結びなおさない?」というものだった。
スニーカーなんかのひもを結びっぱなしにしてそのままズッポリとはいたり脱いだりするか?ってこと。
「いちいち結ばないでしょー。めんどくさいもん!」と心の中で思いつつ、その展開を見ていたら・・・。
「結びなおさないなんてアリエナーイ!」みたいな流れで、居酒屋でのインタビューや外人さんへのインタビューが流される。

・・・えっ?
みんな普通はスニーカーをはいたり脱いだりするたびに結びなおしてるの?とじわじわと不安に。
いつもズボズボとそのまま足をつっこんで歩き出す私は「めんどくさがりやだなー」みたいに見られていたのか?
うちのコドモたちも私と同じくそのままはいたり脱いだりしているから、これは帰ってきたら一言注意してやらないと・・・と決意。

しかーし!
結果は97パーセントの人が「結びなおさない」。
ほとんどの人が、ってことだよね。
うわーよかった・・・とほっと一安心。
だって、自分にとっての当たり前が他では「えっ!」と思われることもある、ってたまにあるもんね。

私はゆで卵を炊飯器でお米といっしょに作るけど世間ではしないみたいだし。一般にはトマトに砂糖もかけないみたいだし。
おかずなどのちょっとした保存(暑くない時期ね)に私は電子レンジの中を使うけど、それも世の中では少数派であることくらい察しがつく。
逆に、私はコドモのときから「蚊にさされてかゆいときはその上に爪でバッテンをつけるんだよ」と母に言われてそうしてきたので、コドモたちにもそう教えた。
そうするとかゆいのがなんとなくおさまる気がする。
でも「これは一般的じゃないよなー」とずーっと思っていたのに、「めざましどっち」では半数以上の人がそうする、と答えていて驚いた。

世間一般のスタンダードを知る、という意味では「めざましどっち」も興味深いかも。
きょう9月21日は「世界アルツハイマーデー」なんですと。
ほうーそうなんだ・・・。

最近、「・・・あれっ???」と思うことが多くて、「もしかしたら若年性アルツハイマーなのでは」と自分を疑ってしまうことがたまにある。
若い頃は記憶力バングンだったはずの私の脳も年とともに衰え・・・ったって、近頃ホントだいじょうぶかよ?と思う。

つい先日。
会社で帰りがけにタイムカードを押そうとしたら私のタイムカードがない。
一昔前の図書館の利用カードみたいに、個人ごとに差してあるのだが自分のカードがあるべき場所にないのである。
「・・・タイムカードないんですけどどうしたんでしょうね」と私。
事務のおねえさん、「ええーおかしいなあ、あるはずだけどなあ」と席を立ち、ざっとタイムカードが差してある箱を見て・・・
「あるじゃないー。やだー磯野さん、ちゃんと確認してから言ってよ」。

タイムカードは別の人の場所にさしてあった。
・・・だれかが間違えて私のを取って別の場所に戻したのか、と思い、「あれーだれかまちがえたんだ。自分のところにないからわかんなかったあ」と言う。
すると、別の事務のオバチャン、「磯野さん自分でそっちにさしたのよ?だれか、なんてだれもやらないわよー」と。

・・・えっ私?
「財布なくなったってさわいでヘルパーさんを疑うおばあちゃんみたいですね」とその場は笑ってごまかす。
が。まさにこの状況は!

先日、別のヘルパーステーションの利用者さん宅で財布がなくなったという事件があった。
利用者さんの主張は、「私はちゃんとカバンに入れてタンスに入れていた。それなのになくなった。私がやったのでなければ、家に出入りしているヘルパーが持って行ったに違いない」とのこと。
自分じゃないと自信があれば、他の誰かがと思うのはまあ自然な思考だろう。
だって自分はやってないんだもん。
ほかのだれかがやったに違いない。
結局、その家の息子さんがなぜか冷凍庫の奥からビニール袋に包まれた財布を見つけ一件落着。
おばあちゃんはそれでも「ヘルパーが冷凍庫に隠した」と言ったらしい。

以前、というかつい最近までなら自分がやったことや言ったことは100パーセント覚えていて当たり前だった。
が最近どうもアヤシイ。

冷蔵庫を開けたはいいけどなんのために開けたのか忘れる、とか。
2階にモノを取りにいったはずなのに、別のことをしてしまうと最初の目的の「モノ」を忘れて下に降りてきてしまう、とか。
片付けをして保管場所を移してしまうと、ものすごく大切なものでなければどこにやったか忘れる、とか。
あとで見ようと思ってパンフレットなど引き出しに入れてしまうと、しまったことを忘れる、とか。
とかとかとか・・・もう数え上げればきりがない。
映画やマンガ・本だって、少し前のものになると「おもしろかった!」ということは残るが「どんな話だった?」と言われると、ストーリーうろ覚えだったり。
驚異の忘却力にわれながら関心するほどだ。

タイムカードだっていつも自分の場所にちゃんと戻しているはず。
でももしかしたら、何かしゃべりながら無意識に他の場所に戻していたかもしれない。
まーとにかく「絶対に自分じゃない!」と言い切る自信がない。
もしかしたらやっちゃったかもなあ・・・と。

おととい「たけしの本当は怖い家庭の医学スペシャル」でアルツハイマーが特集で取り上げられていた。
それによると、「物忘れが増える・会話の中に『アレ』『ソレ』が増える・ふたつ以上のことが同時にできない」のが兆候という。
うわーまだ40代なのにイヤだよー・・・。
今アルツハイマーの新薬が治験段階に入っていて、あと2年もすればアメリカで発売が開始されるらしい。
それまではDHAやリコピンを積極的に摂取することなんですと。
食事に気をつかっているお年寄りたちは90近くになってもしゃんしゃんとしてるもんなあ。
やっぱり普段の食生活が大切なんだよねえ。

暑さ寒さも

2006年9月20日 日常
日にちが過ぎるのが早いこと。
暑くなったり涼しくなったりでこの季節は何を着たらいいのか困る。
とかいってだいたいは戦闘服(ジャージ)だけど。

先週はコドモたちの中学校の文化祭があり、合唱コンクールに向けて気分が盛り上がった。
私たちもPTAコーラス隊で歌の練習。
やっぱりステージでライトをあびつつハモるのは気持ちいいなあー。
中学も高校もバスケ部だったが、コイツはつかえない。
バドミントンや卓球なら大人になっても役にたつかもしれないけどさ。
生まれ変わったら絶対に合唱部に入るぞー!

合唱練習のときに腹筋やら体操やらいろんなことから始めて、鏡張りの部屋で歌ったりする。
「顔」で歌おう、みたいなことを指導者の方に言われるのだが。
どーやってもあのNHK合唱コンクールみたいな「歌っている顔」にはならないんだなあ。
どうしたらあの合唱独特の顔(←普通に見ればかなりヤバい)になるのか?
いや、けっしてあの顔でステージ上で歌いたいわけではないが、まあ芸のひとつとしてできるようになりたいかなあと。

先週見た「X-MEN3」のこととか、最近のマイブーム「デスノート」のこととか、息子の脱オタとか私の若年性アルツハイマー発症?とか・・・書きたいことは多々あるけれどまた今度。
暑さ寒さも彼岸まで、ですな。

緑みかんの頃

2006年9月13日 日常
スーパーの店頭にみかんが並ぶようになった。
「早生(わせ)みかん」と一般的にはいうらしい。

うちでは「みどりみかん」と言い、私はコレが好き。
緑みかんが出始めると「ああ今年も息子の誕生日がくるなあ」と思う。
というのも、息子が生まれる直前の妊婦のころ毎日のようにコレを食べていたから。

まだ実も硬くて粒も小さめだけど、みかん本来のすっぱさがあるところがいい。
正月明けにコタツに山と積まれたみかんのぼやけた味とは大違い。

毎年毎年、緑みかんが出回ると「息子の誕生月」という気持ちもあってよく食べたものだ。
が・・・。
先日スーパーで「おっ今年もこの季節」と思って手にとるが、一袋500円の文字に思案。
500円で8個入り。
ちっちゃいから一人2個も3個もいける。一袋すぐなくなってしまう。

・・・ビンボー生活をして思い知ったが、果物はお高いものなのね。
娘、「前はメロンとかさくらんぼとか桃だって食べてたのに、今年はばあちゃんちでしか食べてない!」。
そりゃねえ・・・スイカや梨やりんごくらいならたまにはと思うけど。
果物は高級品なのだよ。
うちでは最近「果物=安売りのバナナ」だもんな。
500円あればさ、野菜が数種類買えてそれで何回分かのおかずが作れる。
でも果物はあくまでもデザートだし、デザートならプリンやゼリーのほうが割安。
8月の稼ぎが少ないから9月はいつもよりもっとビンボーだよぅぅぅ。

本日は雨雨雨・・・。
急に涼しくなる。
つい何日か前「暑い暑い」言ってたのに9月っていつもこうだよねえ。
そろそろ布団も出さなくちゃ。

暑さふたたび

2006年9月10日 日常
暑い・・・!
そろそろ涼しくなっても、と思っていたところにコレだからたまりません。
日焼け止めもワキシューも使い切ってしまって、どうせ夏も終わりだからと買っていなかった。
でももう一個くらい必要かな?
(ワキシューは制汗剤のこと。普通に使われるコトバだと思っていたがどうやら違うっぽい・・・)

コドモたちの二学期が始まってもダンナがずーっと夏休み。
出かける人はとっとと出かけてほしいもんだが・・・あと少しのしんぼうか。
ダンナがいるとテレビもパソも自分の好きなときに使えなくてストレスがたまる。
コドモたちの生活時間とも微妙にズレていて、食事だの風呂だのなんだか一日中落ち着かない。

ということできのうもきょうもお仕事に行った。
こんなに暑い日なのに・・・ばあさんたちはコタツに足を入れている。
裏起毛のスエットなんかを着ている。
「暑くないですか」。
「もう9月だからね。暑さ寒さも彼岸まで、って」。
・・・彼岸はまだだけどなあ。
いや、それでもついこのまえお盆だと思っていたのに、あと10日もすればお彼岸になってしまうのねえ。

9月は文化祭やら新人戦やら学校行事も多いしあっという間に終わってしまいそう。
夏休み最終日の先月末、上野科学博物館で開かれている「南極展2006」に娘と行く。
招待券をもらってあったし、科博がリニューアルして超キレイになったと聞いていたから。

招待券をもらったのは夏休みも残すところあと5日、というところだった。
が!
展示内容を見て「コレだよ、ここにつながっていたんだ、ぜひ行かなくちゃ」と私は思った。
パンフレットには「今だけ限定・タロジロツーショット」や「スペースシャトルから見たオーロラ」などの写真が並ぶ。

ものごとの流れが、なんとなく一点に集約されていって「ああここに流れ着くんだったんだなあ」と思うことってたまーにある。
今回のってこの感覚。今年の夏休みは「上野の南極展につながっていた」か?

この夏の私のテーマは「秘境」だった。
テーマ・・・というのもなんだけども。
毎年夏休みは、コドモたちの自由研究に関連させて自分も何かひとつつっこんで見聞を深めようかなーなんて思っている。
それは宮沢賢治だったり地球温暖化だったり。河童とか空想上のものだったりカビの種類だったり。
去年の夏は源義経だったな。
ひとつのことを深めていくのはけっこうオタクの血が騒ぐ。

そもそも息子の夏休みの宿題の読書感想文のテーマが「ノンフィクション」。
図書館で手当たり次第息子が借りてきたのは「植村直己・マッキンリーに死す」とか「野口健・最年少七大陸最高峰制覇」とかの登山家モノ、「毛利衛ふわっと宇宙へ」とか「向井万起男・女房は宇宙を目指した」とかの宇宙飛行士モノ。
ちょっと手にとって読み始めたらこれがまたけっこうおもしろい。
息子が読む前に私が全部読んでしまった。

ノンフィクションだから興味が広がった。
毛利さんは宇宙飛行士に選ばれてから飛ぶまで7年、向井さんは9年も「飛べるか飛べないか」の待ちの状態でいたという。
大変だったんだろうなー・・・。
じゃあ他の日本人宇宙飛行士は?
と他の本を読んでいくうちに、最初の日本人宇宙飛行士はTBSの秋山さん、と知ってああそういえば!と思ったり。
毛利さん・向井さんと同期の土井さんは12年も待機が続いていて、その間に二期生の若田さんが先に宇宙へ行ったと知って、うー土井さんどんなにつらかっただろうと思ったり。

登山には億単位のお金がかかり、そのお金のために植村さんは精神的に追い詰められていったんだなあー、とか。
登山家だけがスポットライトを浴びているけれど、現地のシェルパがどれだけ犠牲になっていたか、とか。
知れば知るほど興味深いことだった。

そんな中で毛利さんの本にあった「スペースシャトルから見たオーロラの美しさ」や植村さんの「南極大陸犬ぞり一人旅」みたいなのがアタマに残って・・・・。

で「南極展2006」であった。
前置きが長すぎたのでさくっと書くと、映像や実物資料などで南極観測50年をふり返るといったもの。

ペンギンやアザラシの剥製(フワフワ感がなくちっともかわいくない)があったり、いつもは北海道と上野に離れているタロとジロの剥製があったり。
ジロって鼻のところや手が白い犬、っていうイメージがあったけど、二匹ともクマのような真っ黒な犬だった。
白いのは高倉健さんの「南極物語」のイメージだったかな。

南極の氷を触れるコーナーでは、手にとって耳に近づけることをすすめられる。
ピチピチピチ・・・と音がする。
「氷に閉じ込められていた数万年前の空気」だということに超感激。
そしてオーロラの映像。
ああー宇宙から見ると極地にそってまあるく見えるのね・・・。
数万年前の空気だとか宇宙からのオーロラだとか、ロマンあふれていてなんかとってもいい。

「スターウォーズ展」から2年ぶりに行った上野科学博物館は、完全リニューアルは19年らしく半分工事中。
でももっのすごいキレイになってる!
トイレもキレイ。レストランも売店もキレイ。
以前のクラシックでアカデミックな雰囲気も捨てがたかったけど、やっぱりキレイなのはいいよねえー。

「南極展2006に行きましたクッキー」と「スペースシャトルつきボールペン」と「宇宙食・プリン」(←キューブ状でカリカリ。口の中でとろける)を購入して帰途につきました。

夏休みも終わり

2006年8月30日 日常
あっという間に夏休みもあと1日を残すのみ。
コドモたちの宿題もなんとかやっつけ、あしたは時間がとれるかな。

今年の夏ハマったもの。
「高校野球」「ハチミツとクローバー」「宇宙飛行士・エベレスト登山家」など秘境(?)関連。

夜ともなれば虫の音が聞こえる季節になりました。
ふと見上げると空も高くて雲も秋の顔。
季節は確実に移ってゆく。

折り返し地点

2006年8月9日 日常
40日間の夏休みも折り返し地点。
娘の宿題がまるっきり終わっていないことが今日発覚。

ワークとか計算ドリルみたいな「やれば終わる」みたいなもんならまだいい。
でも、「読書感想文」「人権作文」「身近な人のお仕事調べ新聞」「歴史上の人物新聞」「理科関係のニュースから調べる研究」「思いやりのポスター」「数学者調べ」「家事をしてレポートを書く」・・・・ああーいったいどうするんだよっっっ!

別にね、困るのは娘だからほおっておけばいいんだけど。
最後の最後で私も忙しい月末にああだこうだと泣きつかれるのもイヤだし・・・。

「なんでここにくるまで何もやってないの?ちゃんとやってるって言ってたじゃん」。
一言も二言もいいたくなって言い出したらとまらなくなりそう。
「だって忙しくてやる時間がなかった・・・」と娘。

たしかに部活・部活の毎日。
午前練習のときは朝6時起きで学校へ。
汗びっしょりで帰ってくるのが1時半。それからシャワーをして一休み・・と思ったら寝てる。
夕方起きてご飯を食べてテレビを見て。寝る前に少し部屋にこもって勉強(してると思ってた)。
午後練習のときは朝9時まで寝ていて、ちょこちょこ何か勉強やって(と思ってた)11時半過ぎに学校へ。
帰ってくるのは夕方5時半すぎ。シャワーしておやつ食べたらもう夕ご飯。
その合間合間に、友達とプールに行ったりお祭りに行ったり買い物に出かけたり。
・・・じっくり調べ物なんてやる時間はなかったよなあー。

声かけだけはしていた。
「読書感想文終わったのー?」「あーもう書いちゃった」。
「人物新聞とかはー?」「だいじょうぶ、まかせて」。
息子と違ってしっかり者の娘のことだから、ちゃっちゃっと進んでいるんだとばかり思っていた。
私も仕事や高校訪問で、娘の宿題まで見てやる時間なんてなかったし。

娘にとっての部活は「うまくなる!」「レギュラーになる!」とかそんなんじゃなく、「運動部ごっこ」みたいなもんだと私には見えるので、なんだかなあーと思う。
やたら拘束時間が長かったりセンパイに説教くらって残されたりで、肝心のボールさばきなんかはうまくなってるんだかなんだか。

お盆期間中は部活も休みになるから、去年までのように夜涼しくなってからいっしょにふらふらと買い物に行こう、とか花火をしよう、とかいろいろ思っていたけど。
これじゃあ宿題の消化におわれそうだ。
あーあ・・・。

本日も高校訪問

2006年8月6日 日常
きょうも高校訪問へ。
本日はこの春中学も開校し最近伸びてきた私立高校。
うちから近いので暑い中自転車をこぐ。
息子たちはあれあれと思うまもなく自転車をかっとばして見えなくなってしまった。
中学生男子の脚力にはついていけません・・・。

ちょっと前なら県立高校の滑り止め校のイメージ、でも近いし最近勢いがあるらしいから話を聞いておこうという軽い気持ちで行ったのだけど。

正門前にはバンバンとバスが横付けされ次々と人が吐き出されてくる。
みなさんわざわざ遠くから来たと見えて「遠かったー」「ここがねえ」などという会話が聞こえる。
中庭は人・人・人・・・。
先生たちは今まで訪問したどこの高校よりもウェルカムの姿勢で「おはようございます!」「ハイ、こちらです!」など元気がいい。
ノリのいい予備校の先生たちみたい。

うちの中学からは近いのでけっこう知ってる人も多いかと思ったがひとりも会わず。
先に行った息子たちもどこにいるんだかさっぱり。

パンフレット一式をもらい冷房がよく聞いた説明会場へ。
人数が多くて説明会場を急きょ4会場用意したということ。
人気のほどがうかがえる。

私立高校の説明というのはどこも「どこそこ大学に何人合格したか」がメインで・・・。
一日の授業は0時間目から8時間目まであるとか、予備校のサテライト授業をしているとか、長期休暇も補習が朝から晩までとか。
勉強・勉強・勉強で部活も学校行事もそんなことは二の次といった様子。
こういうところに入れたらガッツリ勉強して大学現役合格させてくれそうだな、などと思う反面、それでもこれじゃあ予備校なんだか高校なんだか。
高校生なんだから高校生活も楽しんでほしいななんて思う私はこの流れの中で異端なんだろうか。

きょう説明してくれた教頭先生がうまいことを言った。
「県立高校はたとえて言うならビュッフェ形式の食事。自分で選んで自分で食べる。残すのも自由。でもそのために栄養がとれなくなったとしたらそれは自己責任。
でも私立高校は幕の内弁当。特にうちは豪華幕の内弁当です。こんな食材をこんな組み合わせで料理しましたよ、それがあなたの体にはこんなにいいんですよ、とセットで用意して説明して理解していやでも全部食べていただく。そのことで体作りができる」。
・・・確かに面倒見のいいのが私立高校のいいところだろうなあ。
県立行って予備校行くなら最初から私立でおまかせのほうが結果としてオトクという話も聞く。

それにしてもここらの私立高校はここ2.3年でぐんぐん偏差値があがってすっかり受験地図が塗り替えられている。
「偏差値70」という言葉が平気で飛び交う強気な説明。
滑り止めが滑り止めじゃなくなって、都内並みになってきたってことか。

「ここはどうだった?」と息子に聞く。
「サービス良かった。冷えたホールでジュース飲み放題。かなりいいし」。
・・・中学生の琴線に響くのはやっぱりそんなもんか。

高校訪問

2006年8月5日 日常
窓を開けると熱風が吹き込む夏真っ盛り。
36度だってー・・・うげー聞いただけでぶっ倒れそう。

夏休みになって4つ目の高校訪問。
休み中に県立高校3校、私立高校3校がとりあえずの予定。
「説明会の場所が冷房が効いているか?」
きょうみたいな気温の日はコレは重大。

イマドキしかもこんな真夏に冷房なしなんてありえない、はずだが、先日行った県立高校は冷房なしの体育館での説明。
ビニールシートをしいた上に並べられたパイプイスに座らされ、蒸すわ暑いわで背中は滝汗でさんざんな思いをした。

本日の訪問校は「最寄り駅駅徒歩一分」。
説明会場が冷房が効いていれば暑い思いはしなくてすむ。
私立高校なら冷房がガンガン効いたホール(ちょっとした映画館みたいな)に通されるのだが、県立だし・・・。

駅でいっしょに行く友達たちと待ち合わせ、いざ電車へ。
電車の中にはすでにそれらしき中3生と母たちの姿。
みなさんマジメそうである。
どこの説明会に行ってもそうだけど、うちの中学の子たちみたいにズボンを下げ気味の子はいない。
髪の毛もたってもいないし、夏なのになぜか長袖ってのもうちの息子のみ。

しかもけっこう仲良し母子連れが多くて、息子と母で並んで談笑しながら歩いたりしている。
うちは「一歩家から出たら話しかけるな」オーラが出ているので、他人のふり。
今のところ高校訪問は母子とも友達といっしょなので、ビミョーな距離を保って別々に歩かなくてすんでいるけど・・・。
個別相談会になったら二人で行かなくちゃいけないもんなー。

目的の駅を降りると校舎がすぐ間近に。
県立男子校なのに、ものすごくキレイで設備も良くすばらしい。
寒いくらいに冷房が効いた明るくきれいな学食でしばし待った後、これまたびっくりするくらい立派なホールに通される。
空調があまりに快適で待っている間に寝てしまいそうになるほど。

私立高校に比べ説明は通り一遍なのはしょうがないが、学校生活のダイジェスト版ビデオは、私からすればちょっと男子校萌えーなカンジであった。
旧制中学の流れで「質実剛健」。

コレコレ、私の出身高校も旧制中学の流れの「質実剛健(しつじつごうけん)=地道に真面目に努力する、強く逞しくなる」。
男子はバンカラでてぬぐいを腰から下げたり下駄をはいて通学したりしたっけ。
応援団は和太鼓に合わせて野太い声で応援歌歌っていたし。
まあ、それは昭和の時代だが、昔を思い出し応援団の活動などビデオを見ているだけで血が沸き立ってくる。
私は男女共学だったけど、ここは漢(おとこ)の園。
なーんかよさそう。

帰り道、「ここいいじゃん。駅近いし」と息子や友達に言ってみる。
「遊ぶところねぇし」。
「コンビニもマックも何も寄る場所ねぇし」。
「女子もいねぇし」。
・・・質実剛健とはちょっと無縁な男子中学生たちであった。

夏の香り

2006年8月2日 日常
勝手に設定した5連休もラスト。
やっぱりお休みはいいなあ。
これからも月始めにガッと働いて最後に休もうっと。
仕事がいやなんじゃなくて、忙しいと余裕がなくなるからね・・・。

お風呂掃除もベランダ掃除もやったしちょっと片付けもしたし。
娘の夏休みの宿題の進行状況も見てやれたし。
映画も見たし。
本日は主婦友たちとスタバでお茶。
こんなこともなんてひさしぶりなんだろう。
春からどんなに余裕のない生活していたことか。
あとハムちゃんのゲージのおそうじもしなくちゃなあ。

毎日夕方になると蚊取り線香をちょっとずつ玄関先でたいている。
あの匂いが好き。
夜にはエンゼルトランペットの甘い香りがただよってくる。
これもこれからは毎年の夏の風物詩になるのかな。

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